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トイレ1日10回何科を受診すべきか迷ったら
「最近、トイレに行く回数が1日に10回を超えていて気になるけれど、一体何科を受診すれば良いのだろう…」と、受診先に迷ってしまう方もいるかもしれません。頻尿の原因は多岐にわたるため、自己判断は難しいものです。そんな時は、どのように考えれば良いのでしょうか。まず、最も幅広く頻尿の原因に対応できるのは、泌尿器科です。泌尿器科は、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)や男性生殖器の病気を専門とする診療科であり、過活動膀胱、膀胱炎、前立腺肥大症といった、頻尿を引き起こす代表的な疾患の診断と治療を行います。尿検査や超音波検査、場合によっては膀胱鏡検査などを行い、原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。もし、お近くに泌尿器科がない場合や、まずは一般的な相談をしたいという場合は、内科を受診するのも良いでしょう。内科医は、全身の状態を把握し、糖尿病や腎臓病、心不全といった内科的な疾患が頻尿の原因となっていないかを確認します。また、膀胱炎などの一般的な尿路感染症の治療も行います。そして、必要に応じて専門の泌尿器科へ紹介してくれます。女性の場合で、頻尿とともに、おりものの異常や外陰部のかゆみといった婦人科系の症状も伴っている場合は、婦人科の受診も検討しましょう。骨盤臓器脱などが頻尿の原因となっている可能性もあります。また、ストレスや不安感が強く、それが頻尿に関係していると感じる場合は、心療内科や精神科への相談も有効な場合があります。神経性頻尿や、うつ病などの精神疾患の一症状として頻尿が現れることもあります。どの科を受診すべきか最終的に判断に迷う場合は、まずはかかりつけ医に相談するのが最もスムーズです。かかりつけ医がいれば、これまでの病歴や健康状態を考慮した上で、適切なアドバイスや紹介をしてくれるでしょう。大切なのは、一人で悩まず、早めに医療機関に相談することです。