お子さんにアレルギーが疑われる症状が見られた場合、アレルギー検査を受けさせたいと考える親御さんは多いでしょう。では、子供のアレルギー検査は、何科で、何歳くらいから受けることができるのでしょうか。まず、受診する診療科ですが、お子さんのアレルギー検査や治療については、小児科またはアレルギー科が主な相談先となります。小児科医は、子供の成長発達や特有の疾患に精通しており、アレルギー疾患の診断や治療にも対応しています。アレルギー科を標榜している医療機関であれば、より専門的な検査や治療を受けることができます。また、皮膚症状が主であれば皮膚科、鼻や喉の症状が主であれば耳鼻咽喉科といったように、症状に応じて専門科を受診し、そこからアレルギー検査を勧められることもあります。次に、アレルギー検査を受けられる年齢ですが、特に「何歳からでなければ受けられない」という明確な決まりはありません。 赤ちゃんでも、医師が必要と判断すれば、血液検査(特異的IgE抗体検査)などを行うことは可能です。ただし、乳幼児期は、まだ免疫システムが発達途上であり、検査結果の解釈が難しい場合もあります。例えば、血液検査でIgE抗体の値が高くても、必ずしもそれが症状の原因であるとは限らず、また、逆に値が低くてもアレルギー症状が出ることがあります。そのため、特に乳幼児のアレルギー検査は、検査結果だけでなく、症状の経過や家族歴などを総合的に判断して診断が行われます。皮膚プリックテストも、ある程度の年齢(一般的には生後6ヶ月以降など、医師の判断による)になれば実施可能です。食物アレルギーが疑われる場合の食物経口負荷試験は、アナフィラキシーのリスクも伴うため、専門医のいる医療機関で、慎重な判断のもとに行われます。お子さんのアレルギー検査については、自己判断せずに、まずはかかりつけの小児科医やアレルギー専門医に相談し、検査の必要性や適切な時期、検査方法について、よく話し合うことが大切です。