RSウイルス大人でも重症化?ひどくなるケース

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RSウイルス感染症は、乳幼児にとって重症化しやすい病気として知られていますが、実は大人でも、特定の条件下では症状がひどくなり、重症化するリスクがあります。どのような場合に、大人のRSウイルス感染症は重症化しやすいのでしょうか。まず、最も注意が必要なのは、高齢者です。加齢に伴い、免疫機能や呼吸機能が低下しているため、RSウイルスに感染すると、気管支炎や肺炎といった下気道感染症を引き起こしやすく、入院が必要になることもあります。特に、介護施設などで集団感染が発生すると、重症化するケースが相次ぐこともあります。次に、基礎疾患を持つ方も重症化のリスクが高まります。具体的には、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)といった慢性呼吸器疾患のある方は、RSウイルス感染によって症状が急激に悪化し、呼吸困難に陥ることがあります。また、心臓病(慢性心不全など)や腎臓病、糖尿病といった慢性疾患をお持ちの方も、免疫力が低下していることが多く、RSウイルス感染が重症化しやすい傾向があります。さらに、免疫抑制状態にある方も注意が必要です。例えば、抗がん剤治療中の方、臓器移植後で免疫抑制剤を服用している方、HIV感染症の方などは、RSウイルスに対する抵抗力が著しく低下しているため、感染すると重篤な肺炎などを引き起こすリスクがあります。健康な成人であっても、初感染の場合や、極度の疲労や睡眠不足などで免疫力が低下している時には、症状が比較的強く出ることがあります。また、喫煙習慣のある方は、気道の粘膜がダメージを受けているため、RSウイルス感染による症状が悪化しやすいと言われています。これらのリスク因子に当てはまる方は、RSウイルス感染症の予防に努めるとともに、万が一感染してしまった場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが非常に重要です。