女性の膀胱炎症状が出たらすぐに病院へ行くべき?

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排尿時のツーンとした痛み、頻尿、残尿感…。これらの膀胱炎の典型的な症状が現れた時、「少し様子を見ても大丈夫かな?」と考える方もいるかもしれません。確かに、ごく初期の軽い膀胱炎であれば、水分をたくさん摂って尿量を増やし、安静にすることで自然に治まることも稀にあります。しかし、基本的には、膀胱炎の症状が出たら、できるだけ早く医療機関を受診することが推奨されます。その理由はいくつかあります。まず、膀胱炎は細菌感染症であり、適切な抗菌薬治療が必要だからです。自然治癒を期待して放置していると、症状が悪化したり、長引いたりする可能性があります。抗菌薬を服用すれば、通常1~2日程度で症状は劇的に改善し、数日間の服用で治癒することがほとんどです。次に、放置すると重症化するリスクがあるからです。膀胱内の細菌が腎臓にまで感染を広げると、「腎盂腎炎(じんうじんえん)」という重篤な合併症を引き起こすことがあります。腎盂腎炎になると、高熱や悪寒、腰痛、吐き気といった症状が現れ、入院治療が必要になることもあります。特に、高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある方、妊娠中の方は、腎盂腎炎を起こしやすいため注意が必要です。また、他の病気が隠れている可能性も否定できないからです。排尿時の痛みや頻尿といった症状は、膀胱炎だけでなく、尿道炎や骨盤内炎症性疾患、あるいは稀ですが膀胱がんといった他の病気でも起こり得ます。自己判断で膀胱炎と決めつけてしまうと、これらの病気の見逃しにつながる可能性があります。医師の診察を受けることで、正確な診断が下され、適切な治療を受けることができます。さらに、膀胱炎は繰り返しやすいという特徴があります。一度かかると、体質的に繰り返してしまう方もいます。適切な治療を受け、再発予防のための指導を受けることも重要です。つらい症状を我慢せず、早めに医療機関を受診し、スッキリと治してしまいましょう。