男性更年期障害が疑われ、特にイライラや気分の落ち込みといった精神的な症状が強い場合、どの診療科を受診すれば良いのか迷うことがあるかもしれません。適切な医療機関を選ぶことは、的確な診断と治療への第一歩となります。まず、男性更年期障害の診断と治療を専門的に行っているのは、泌尿器科の一部や、メンズヘルス外来、男性更年期外来といった専門外来を設けている医療機関です。これらの診療科では、血液検査でテストステロン値を測定し、男性更年期障害の診断を行います。そして、必要に応じてテストステロン補充療法(注射や塗り薬など)や、漢方薬、サプリメントなどを組み合わせた治療を提案してくれます。身体的な症状と精神的な症状の両方に対応してくれる場合が多いです。もし、イライラや不安感、抑うつ気分といった精神的な症状が特に顕著で、日常生活に大きな支障が出ている場合は、心療内科や精神科の受診も検討しましょう。これらの診療科では、精神的な側面からのアプローチ(カウンセリングや薬物療法など)が行われます。テストステロン値に異常がなくても、ストレスや環境要因によって同様の症状が現れることもあるため、精神科的な評価も重要となる場合があります。また、かかりつけの内科医がいる場合は、まずはそちらに相談してみるのも良いでしょう。内科医は、全身状態を把握した上で、症状の原因が他の内科的疾患(甲状腺機能異常など)でないかを確認し、必要に応じて専門の診療科へ紹介してくれます。特に、どの科を受診すれば良いか分からない場合には、最初の窓口として適しています。最近では、複数の診療科が連携して男性更年期障害の治療にあたる医療機関も増えてきています。まずは、インターネットなどで情報を収集し、自宅や職場の近くで男性更年期障害の診療を行っている医療機関を探してみることから始めてみましょう。
男性更年期のイライラ何科を受診すべき?