アレルギー検査を受けたいけれど、費用がどれくらいかかるのか心配…という方もいるかもしれません。アレルギー検査の費用は、検査の種類や検査するアレルゲンの項目数、そして保険適用の可否によって大きく異なります。まず、保険適用となるアレルギー検査についてです。医師が診察の結果、アレルギーが疑われ、その診断や治療のために必要と判断した検査（血液検査による特異的IgE抗体検査、皮膚プリックテストなど）は、基本的に健康保険が適用されます。保険適用の場合、自己負担割合（通常は1割～3割）に応じた金額となります。例えば、血液検査でいくつかのアレルゲン項目を調べる場合、3割負担で数千円から1万円程度が目安となることが多いようです。検査項目数が多くなれば、その分費用も高くなります。皮膚テストも、保険適用であれば比較的安価に受けられます。ただし、検査項目や医療機関によって費用は異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。一方、保険適用外（自費診療）となるアレルギー検査もあります。例えば、医師の診断に基づかない、本人の希望による網羅的なアレルギー検査（多数の項目を一度に調べるセット検査など）や、遅延型フードアレルギー検査（IgG抗体検査など、医学的なエビデンスがまだ確立されていないもの）などは、自費診療となることが一般的です。自費診療の場合、検査費用は全額自己負担となり、数万円単位の高額になることもあります。また、医療機関によっては、保険診療と自費診療を組み合わせて行っている場合もあります。アレルギー検査を受ける際には、まず医師に相談し、どのような検査が必要で、その検査が保険適用となるのか、あるいは自費診療となるのか、そしておおよその費用はどれくらいになるのかを、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。不明な点があれば、遠慮なく質問するようにしましょう。