ペインクリニックの真実

2026年1月
  • 夏バテによる胃痛の原因と解消に向けた対処法

    生活

    連日の猛暑が続く季節になると、全身の倦怠感とともに胃の痛みや不快感を訴える人が増えてきます。これはいわゆる夏バテの典型的な症状の一つですが、その背景には自律神経の乱れが深く関わっています。私たちの身体は、外気温の変化に合わせて体温を一定に保つために自律神経をフル活用していますが、真夏の屋外と冷房の効いた室内の激しい温度差にさらされることで、この調整機能がパニックを起こしてしまいます。自律神経は胃腸の働きも司っているため、バランスが崩れると胃酸の分泌が過剰になったり、胃の動き自体が鈍くなったりして、それが鋭い痛みや重苦しい違和感となって現れるのです。また、暑さをしのぐために冷たい飲み物やアイスクリームなどを過剰に摂取することも大きな要因となります。胃腸が直接冷やされると、消化管の血管が収縮して血行が悪化し、消化酵素の働きも著しく低下します。その結果、食べたものがうまく消化されずに胃に残り、胃もたれや痛みといったトラブルを引き起こします。対処法としてまず意識すべきは、胃腸を内側から温めることです。暑い日であっても、飲み物は常温か温かいものを選び、食事には生姜やネギといった薬味を取り入れることで血行を促進しましょう。また、冷房の設定温度を見直し、腹巻などを活用して外側からもお腹を守ることが重要です。睡眠不足も自律神経をさらに乱す原因となるため、質の良い睡眠を確保するための環境づくりも欠かせません。食事の際は一度にたくさん食べるのではなく、消化に良いものを少量ずつ数回に分けて摂取するなど、胃への負担を最小限に抑える工夫が必要です。もし痛みが激しい場合や長引く場合は、自己判断で放置せず、医療機関を受診して適切な診察を受けることが大切です。夏バテによる胃痛は身体からの重要な警告信号であると認識し、生活習慣を根本から見直すことが早期回復への近道となります。