足のしびれが右か左のどちらか一方だけに出る場合と、両足に同じように出る場合では、疑われる病気と受診すべき科が大きく異なります。多くの方が足のしびれは何科かと検索する際、この「左右差」の重要性を見落としがちです。まず、右足だけ、あるいは左足だけがしびれる場合は、腰椎椎間板ヘルニアや座骨神経痛、あるいは梨状筋症候群といった、神経の通り道のどこか一箇所が物理的に圧迫されている可能性が高いため、整形外科が正解となるケースが大半です。これに対し、両足の指先や裏が左右同時期にしびれ始めた場合は、全身性の疾患、特に代謝異常や中毒、感染症などが原因である可能性が高まります。このため、両側の足のしびれは何科かという問いに対しては、内科あるいは糖尿病内科が有力な候補となります。最も一般的なのは糖尿病による末梢神経障害ですが、それ以外にも慢性腎不全による尿毒症、肝機能障害、あるいは甲状腺機能低下症なども両足のしびれを引き起こすことが知られています。これらの病気は血液検査で発見できるため、内科での精査が欠かせません。また、両足のしびれには、ビタミンB1、B6、B12の不足や、逆に過剰摂取が関わっていることもあります。さらには、抗がん剤などの特定の薬剤の副作用で両足がしびれることも珍しくありません。足のしびれは何科を受診しても、必ず「いつから両側に症状があるか」を伝えてください。もし、両足のしびれが急激に上に上がってくるような感覚(足先から膝、太ももへと広がる)がある場合は、ギランバレー症候群などの急進的な神経疾患の恐れがあるため、すぐに脳神経内科を受診する必要があります。これは呼吸筋にまで影響が及ぶと命に関わるため、一刻を争います。このように、両足のしびれは体の内部環境の悪化を知らせる重要なメッセージである場合が多いです。片足のしびれ以上に慎重な判断が求められるため、軽く考えずに総合的な診察が可能な医療機関を選びましょう。健康な足で歩き続けるためには、不調の根源を早期に特定し、適切な治療を開始することが何よりの近道です。