アレルギー検査を受ける際には、正確な検査結果を得るために、いくつか注意しておきたい点があります。特に、普段服用している薬や、検査前の食事などが、検査結果に影響を与える可能性があるため、事前に医師や看護師から指示があれば、それを守ることが重要です。まず、薬の影響についてです。アレルギー反応を抑える薬、特に抗ヒスタミン薬（かゆみ止めや鼻炎の薬など）や、一部のステロイド薬（内服薬や注射薬）は、皮膚テスト（プリックテストや皮内テスト）の結果に影響を与え、アレルギー反応を弱めてしまう可能性があります。そのため、皮膚テストを行う場合は、事前にこれらの薬を一定期間中止するように指示されることがあります。中止期間は、薬の種類によって異なるため、必ず医師の指示に従ってください。ただし、血液検査（特異的IgE抗体検査）の場合は、基本的に薬の影響を受けにくいとされていますが、念のため、服用中の薬があれば医師に伝えておきましょう。次に、食事の影響についてです。血液検査の場合は、一般的に食事制限は必要ありませんが、検査項目によっては、空腹時採血が推奨されることもあります。事前に医療機関に確認しておくと良いでしょう。食物アレルギーの検査で、食物経口負荷試験を行う場合は、検査当日の食事内容や、検査前の絶食時間などについて、医師から詳細な指示があります。これは、安全に検査を行うために非常に重要ですので、必ず守るようにしてください。また、皮膚テストを受ける場合、検査部位の皮膚に湿疹があったり、日焼けをしていたりすると、正確な判定が難しくなることがあります。事前に医師に相談しましょう。検査当日の体調も重要です。発熱している場合や、体調が著しく悪い場合は、検査を延期した方が良いこともあります。不安な点や疑問点があれば、遠慮なく医師や看護師に質問し、安心して検査に臨めるようにしましょう。