突発性発疹は一般的に0歳から1歳頃までの乳幼児がかかる病気として知られていますが、実は3歳になってから初めて感染したり、2回目の感染を経験したりすることも珍しくありません。この病気の主な原因はヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)と7型(HHV-7)という2種類のウイルスです。多くの子供は1歳までに6型に感染しますが、7型への感染はそれよりも遅い時期に起こることが多いため、3歳前後で発症するケースが見られるのです。3歳の子供が突発性発疹にかかると、まず前触れもなく38度から40度の高熱が出ます。それまで元気だった子供が急に熱を出すため、親は驚いて病院に駆け込むことになりますが、初期段階では喉の赤みが少し見られる程度で、他に目立った症状がないのが特徴です。鼻水や咳がほとんど出ないにもかかわらず、熱だけが高いという状態が3日から4日ほど続きます。この間、3歳児は高熱による体力の消耗や不快感から、非常にぐずりやすくなります。乳児期に比べて知恵がついているため、自分の不調を言葉で伝えようとしますが、うまく伝えられないもどかしさが激しい不機嫌さとなって現れるのです。熱が下がり始めると同時に、お腹や背中、そして顔や手足に淡いピンク色の小さな発疹が現れます。この発疹は痒みを伴わないことがほとんどで、数日で跡を残さず消えていきます。しかし、この解熱後から発疹が出ている時期こそが、突発性発疹の別名である不機嫌病の本番です。高熱から解放されたはずなのに、なぜか一日中泣き叫んだり、親から離れようとしなかったりする姿に、看病する側も疲弊してしまうことが多々あります。3歳での感染は、言葉のコミュニケーションができる反面、自己主張が強くなっている時期と重なるため、親にとっては乳児期の看病とはまた違った大変さがあります。また、3歳になると集団生活を送っていることが多いため、幼稚園や保育園での流行を心配する声もありますが、突発性発疹の感染力はそれほど強くなく、基本的には隔離の必要はありません。ただし、熱がある間や本人の体力が回復していない間は、しっかりと自宅で休ませることが大切です。医師の診断を受ける際には、3歳という年齢でも突発性発疹の可能性があることを念頭に置き、解熱後の経過を注意深く観察するようにしましょう。適切な水分補給と休息を確保し、子供の心のケアを優先することが、スムーズな回復への近道となります。