家庭でりんご病と疑わしい症状が出た際、慌てて病院に駆け込む前に、まずは自宅でできるケアと受診の目安を整理しておきましょう。りんご病そのものにはウイルスを直接退治する薬はありませんが、家庭での適切な看護が回復を早め、不必要な受診を防ぐことに繋がります。まず、特徴的な頬の赤みが出ている時期は、皮膚が非常に敏感になっています。熱いお湯に浸かったり、こすったりすると赤みや痒みが激しくなるため、入浴は短時間のシャワー程度に留め、ぬるめのお湯を使うのがコツです。外出時も直射日光に当たると発疹が再燃しやすいため、長袖を着せるなどの対策が有効です。水分補給を小まめに行い、本人が元気に過ごせているのであれば、夜間に救急外来を受診するような緊急性はありません。しかし、以下のような場合には、翌朝にでも必ず病院を受診してください。一つ目は、発熱が三日以上続く、あるいは一度下がった熱が再び上がってきた場合です。これは二次的な細菌感染や合併症のサインである可能性があります。二つ目は、発疹の痒みが強く、眠れないほどである場合です。病院で適切な抗ヒスタミン薬を処方してもらうことで、本人の苦痛を大幅に和らげることができます。三つ目は、本人の元気がなく、顔色が青白い、あるいは土気色に見える場合です。これはウイルスによる一過性の骨髄抑制が強く出ている可能性があり、至急の血液検査が必要です。病院へ行くべきかという判断に迷ったときは、小児科が提供している電話相談や自治体の医療情報サービスを活用するのも良い方法です。りんご病は基本的には良性の疾患ですが、その裏に潜む「いつもと違う様子」を親が敏感に察知し、適切なタイミングで医療の力を借りることが、家庭看護における最も重要な役割となります。安心できる環境でゆっくりと身体を休ませ、変化があればすぐにプロに相談する、というスタンスで臨んでください。