男性で、特に中高年以降になってから、1日に10回以上トイレに行くようになった、夜中に何度もトイレに起きるようになった、尿の勢いが弱くなった、残尿感がある…といった症状に悩まされている場合、「前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)」の可能性があります。前立腺は、男性特有の臓器で、膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むように位置しています。この前立腺が、加齢とともに徐々に大きくなっていくのが前立腺肥大症です。前立腺が肥大すると、尿道を圧迫したり、膀胱を刺激したりすることで、様々な排尿トラブルを引き起こします。その代表的な症状の一つが頻尿です。膀胱が圧迫されることで、尿が十分に溜まっていなくても尿意を感じやすくなったり、実際に溜められる尿の量が減ったりするため、トイレに行く回数が増えます。特に、夜間に何度もトイレに起きる「夜間頻尿」は、睡眠の質を低下させ、日常生活にも影響を与えることがあります。頻尿以外にも、前立腺肥大症では以下のような症状が見られることがあります。* 尿勢低下: 尿の勢いが弱く、排尿に時間がかかる。 * 排尿遅延: 尿意を感じてトイレに行っても、すぐには尿が出始めない。 * 残尿感: 排尿後も、まだ尿が残っている感じがする。 * 尿線途絶: 排尿の途中で尿が途切れてしまう。 * 腹圧排尿: お腹に力を入れないと尿が出にくい。 * 尿意切迫感: 急に強い尿意を感じ、我慢するのが難しい。 * 切迫性尿失禁: 尿意を感じてからトイレに間に合わず、漏らしてしまう。これらの症状は、加齢とともに徐々に進行していくことが多いです。もし、これらの症状に心当たりがある場合は、年のせいだと諦めずに、泌尿器科を受診することをお勧めします。泌尿器科では、問診や尿検査、超音波検査、直腸診などで前立腺の状態を評価し、適切な治療法(薬物療法や、場合によっては手術療法)を提案してくれます。早期に治療を開始することで、症状の改善やQOL(生活の質)の向上が期待できます。
男性の頻尿トイレ1日10回と前立腺肥大症