1日に10回以上トイレに行くような頻尿は、日常生活において不便を感じたり、外出が億劫になったりすることもあります。医療機関を受診して原因を特定し、適切な治療を受けることが基本ですが、日常生活の中で自分自身でできるセルフケアや対策も、症状の緩和やQOL(生活の質)の向上に役立ちます。まず、水分摂取の仕方を見直すことから始めましょう。水分を極端に制限する必要はありませんが、一度に大量の水を飲むのではなく、少量ずつこまめに摂るようにします。また、利尿作用のある飲み物(コーヒー、紅茶、緑茶、アルコールなど)は、摂取量や時間帯を工夫しましょう。特に、就寝前の摂取は控えるのが望ましいです。食事内容にも注意しましょう。香辛料の多い刺激的な食事や、塩分の摂りすぎは、膀胱を刺激し、頻尿を悪化させる可能性があります。バランスの取れた食事を心がけ、野菜や果物も適度に摂取しましょう。体を冷やさないことも大切です。体が冷えると、膀胱が収縮しやすくなり、尿意を感じやすくなります。特に下半身を冷やさないように、暖かい服装を心がけたり、夏場でも冷房の効きすぎに注意したりしましょう。**骨盤底筋体操(ケーゲル体操)**も、頻尿や尿失禁の改善に効果的です。尿道や肛門をきゅっと締める運動を繰り返すことで、骨盤底筋群を鍛え、尿を我慢する力を高めます。膀胱訓練も、過活動膀胱などによる頻尿に有効な場合があります。これは、尿意を感じてもすぐにはトイレに行かず、少しずつ排尿間隔を延ばしていく訓練です。医師の指導のもとで行うのが安全です。ストレスを上手に解消することも重要です。ストレスは自律神経のバランスを乱し、頻尿を悪化させる要因となります。十分な睡眠をとり、リラックスできる時間を作る、趣味を楽しむなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。これらのセルフケアは、すぐに効果が現れるものではないかもしれませんが、継続することで、徐々に症状の改善が期待できます。ただし、症状が改善しない場合や、悪化する場合には、必ず医療機関を受診するようにしてください。