突発性発疹は通常、一生に一度だけかかるものと思われがちですが、実は2回かかる子供が一定数存在します。これには原因となるウイルスの種類が関係しています。突発性発疹を引き起こすのは、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)と7型(HHV-7)です。一般的に1歳前後でかかる突発性発疹の多くは6型によるものですが、3歳前後でかかるケースは7型によるものであることが多いです。6型に感染して抗体ができても、7型に対する免疫はないため、時期をずらして2回目の突発性発疹を発症するのです。3歳での発症が「遅い」と感じられるのは、多くの子供が2歳までにこれらのウイルスに感染し終えるためですが、環境や体質によって感染時期が遅れることは医学的に全く不自然ではありません。これらのウイルスは、大人の唾液中に潜伏しており、親や周囲の大人からの飛沫感染が主なルートと考えられています。そのため、3歳になって行動範囲が広がり、様々な人と接する機会が増えることで、初めてウイルスに接触して発症することがあります。また、HHV-6とHHV-7には、一度感染すると体内の細胞の中にずっと居座り続けるという「潜伏感染」の特徴があります。健康な状態では何も起こりませんが、激しいストレスや疲労、他の病気などで免疫力が極端に低下した際に、ウイルスが再び活性化して症状を引き起こすことも理論上はあり得ます。3歳で突発性発疹になった場合、以前かかったときよりも症状が重く感じられたり、不機嫌さが激しくなったりすることがありますが、それはウイルスそのものの毒性が強まったからではなく、子供の反応がダイレクトで強力になっているためです。医学的には、3歳での罹患は重症化しやすいわけではなく、基本的には対症療法のみで自然治癒します。ただし、稀に合併症として脳炎や脳症、心筋炎などを引き起こすことが報告されています。熱が下がった後も意識が朦朧としていたり、嘔吐が止まらなかったり、明らかに様子がおかしい場合は、ウイルスの再活性化や合併症の可能性を視野に入れ、速やかに高度な医療機関で検査を受けることが重要です。ウイルスに関する正しい知識を持つことは、過度な不安を抑え、冷静に看病を続けるための大きな助けとなります。子供の成長過程で避けては通れない道の一つとして、突発性発疹という病気を正しく理解しましょう。
3歳での突発性発疹再感染とウイルスに関する基礎知識