ペインクリニックの真実

2026年4月
  • 足のしびれが続くなら何科へ行くべきか専門医が教えるコツ

    知識

    医療現場において患者さんから受ける相談で非常に多いのが、足のしびれは何科へ相談すれば良いのかという質問です。この症状は原因が多岐にわたるため、入り口となる診療科を間違えないことが効率的な治療の第一歩となります。まず、物理的な圧迫が疑われる場合、つまり姿勢によってしびれが強まったり、腰や股関節の痛みと連動していたりする場合は、整形外科の受診を推奨します。レントゲンやMRIによる画像診断で、骨の変形や神経の圧迫箇所を特定するのが得意な科だからです。次に、しびれとともに力が入りにくい、筋肉が痩せてきた、あるいは感覚が全くないといった運動麻痺や感覚鈍麻が顕著な場合は、脳神経内科が適しています。ここでは脳から末梢神経に至るまでの神経伝達経路のどこに異常があるのかを、電気生理学的検査などを用いて精密に調査します。特に、突然片側の足がしびれ、力が入らなくなった場合は、脳卒中の前兆や発作である可能性が高いため、救急を受診するか、即座に脳を診られる病院へ行く必要があります。一方で、足のしびれは何科かという問いに対し、意外と見落とされがちなのが内科的疾患です。長期間にわたる飲酒習慣がある方のアルコール性神経障害や、偏った食事によるビタミンB12不足などは末梢神経にダメージを与えます。また、最も注意が必要なのが糖尿病性神経障害です。これは高血糖状態が続くことで全身の細い血管と神経が傷つくもので、足の指先からジンジン、ピリピリとしたしびれが左右対称に現れるのが特徴です。このような全身疾患が疑われる場合は、内科や代謝内科での血液検査が不可欠です。さらに、足が冷たくてしびれる、歩くと足が痛くなり止まると治るという場合は、足の血管が動脈硬化で細くなっている可能性があるため、循環器内科を受診して血管の詰まり具合をチェックしてもらう必要があります。足のしびれは何科へ行けば良いか判断する最大のポイントは、しびれ方の特徴を捉えることです。片側か両側か、急激か緩やかか、他の部位に異常はあるか、これらを整理した上で医師に相談すれば、適切な診療科への橋渡しがスムーズに行われます。しびれは神経が悲鳴を上げている状態ですので、我慢せずに早期の専門的介入を検討してください。