あれは数年前の冬のことでしたが、仕事中に急激な寒気に襲われ、帰宅して熱を測るとすでに39度を超えていました。これほどまでの高熱は大人になってから初めてで、何よりも驚いたのが、自分の皮膚が異常なほど敏感になり、触れるものすべてに痛みを感じるようになったことです。布団に入って静かにしていようとしても、パジャマの繊維が肌をなでるだけで、まるで剣山で刺されているような、あるいは細かいガラスの破片が肌を滑っているような、言葉にできない鋭い不快感が全身を走りました。特に背中と太ももの裏側がひどく、寝返りを打つたびに「痛いっ」と声が出てしまうほどでした。家族が心配して冷たいタオルを額に乗せてくれようとしましたが、その手が腕に触れた瞬間、火傷をした場所に氷を押し付けられたような衝撃があり、反射的に振り払ってしまいました。熱があるから皮膚が痛いのか、それとも何か別の恐ろしい病気なのか、朦朧とする意識の中で不安ばかりが募りました。結局、インフルエンザだったのですが、熱が38度台に下がるまでの2日間は、まさに皮膚との戦いでした。一番辛かったのは、熱を下げようと必死に汗をかこうとしても、その汗が肌を伝う感覚さえも痛みの原因になったことです。少しでも楽になろうと、できるだけ締め付けの少ない大きめのTシャツに着替えましたが、脱ぎ着する動作すら苦痛で、泣きそうになりながら時間をかけて着替えました。あの時の感覚を思い出すと、今でも肌がムズムズします。後で調べてみると、熱によって神経が過敏になるのはよくあることだと知り、自分だけではないのだと安心しましたが、当時は本当に絶望的な気持ちでした。回復してからは、あの痛みが嘘のように消え去りましたが、健康であることのありがたみをこれほどまでに肌で感じたことはありませんでした。もし今後、大切な人が熱を出して「皮膚が痛い」と言い出したら、私は決して無理に触れたりせず、室温を適切に保ち、最も肌当たりの優しい素材のものを用意してあげようと心に決めています。あの痛みは、経験した者にしかわからない孤独な苦しみだからです。
高熱で皮膚が痛い症状に苦しんだ私の体験談